防災訓練のステップアップを目指すには(その2) - SMSによる安否確認サービス

BLOG

single post456 uncategorized

防災訓練のステップアップを目指すには(その2)

今回は防災訓練を企画・運営するにあたり、押さえていただきたいポイントをご紹介します。

次のような情報をA4サイズの紙1~2枚程度にまとめ、「計画~当日の進行~記録や改善」を行うとよいでしょう。

想定(訓練シナリオと言われることもあります)

  • 災害想定(例:震度6弱の地震が本社近くで発生、大津波警報が発令)
  • 被害想定(例:停電が発生、本社旧館は損害が大きく利用不可)
    ※一例ですが、負傷者などはイレギュラー要素として本人にのみ想定を知らせ、訓練スタート後に開示(負傷を申告し対応を求める)といったヒネリも良い刺激となります。
  • 状況想定(例:時間帯、曜日、状況等を想定:繁忙期に発生、日曜夜に発生等)
    想定を決める際は、防災マニュアルやBCPの他、自治体が発行するハザードマップ等も参考になります。

事前調整

  • 訓練の目的(例:避難の手順・避難ルートの計画実行・確認、敷地内の安全確認の試行、BCPの最新書類の内容確認)
  • 訓練実施日(例:〇月〇日〇時開始、雨天の場合は◇月◇日に順延)
  • 実施対象の部署や事業所(例:本社全部署+各事業所の管理部門)
  • 参加者、オブザーバー(観察者・評価者)の設置有無
    ※人数の面でオブザーバーの設置が難しい場合もありますが、訓練の実施状況を第三者的に確認し、課題や改善につなげるスタイルをお勧めします
  • 訓練用に利用できる備品や設備(例:非常階段を開放して避難を実施、担架を使った搬送を実施、消火栓を使った放水訓練を実施)

訓練後の記録

避難訓練で時間を測るケースはよく見かけますが、それだけでは不十分です。
時間以外にも

  • 発災後対応の不備はないか(例:安否確認のタイミング、報告や指示の責任者や経路、副担当や代替担当者の未設置)
  • 集合場所や避難ルートに問題はないか(例:耐震性の低い建物付近が集合場所となっている、避難ルートに転倒防止されていない什器がある)
  • 持出品や防災用品に不足はないか、使い方等に問題はないか(例:持出品は指定されているが、持ち出し手段や担当が不明確)
  • 次回訓練に向けた変更事項(例:追加シナリオや変更点)
    といった評価、確認のポイントもあります。

さらに近年、安否確認のニーズが増えておりますが、安否確認実施後の集計~報告の流れや、安否不明者の発生時(安否確認サービスを導入している場合、回答が無い/宛先エラーとなる等)の対応手順等の確認もぜひ行ってください。

ステップアップ

訓練時に発生した課題点や問題点の改善の他、可能であれば参加者へのアンケートやヒアリングにより改善点を広く集めていただくこともお勧めしております。
筆者の場合は防災士(オブザーバー)として訓練に参加(立ち会う)事が多いので、良い点・悪い点・課題や改善点等を残すよう心がけています。

年間行事として防災訓練が組み込まれている企業や団体様も多いかと思いますが、定例行事としてこなすだけでなく、学びや改善の機会として活用していただけましたら幸いです。

お問合せ

03-5614-5555

受付時間 平日9:00~18:00

無料トライアルお申し込み

お問い合わせ