安否確認で使う「Eメール送信」と「SMS送信」の違い
Eメール送信の場合
Eメールはパケット通信で、携帯電話やインターネットのデータ通信で主に使われている通信方式です。利用効率が良く、広く利用されています。
しかし、利用回線は非占有となるので、混雑時は通信効率が極端に低下することもあり、パケットそのものを失うこともあります。
安否確認や緊急連絡をEメール送信した場合、次のようなことが起こります。
- ほかのメールに紛れて気づかないことがある
- 迷惑メールフィルターにひっかかり、迷惑メールフォルダーに入っていて気づかない
- 意図せず拒否設定(ドメイン拒否設定など)をしていて届いていない
- ガラケー(フィーチャーフォン)の人など、Eメールアドレスを持たない人に送れない
- 契約している携帯電話会社を変えると携帯アドレスが変わってしまう、また、メールアドレスは頻繁に変更する人がいるので、不達になることがよくある
- 無料で利用できるフリーメールを使用している場合、かなり遅れて届く場合がある
- 相手に届いているかわからない
- 災害時には通信量が増加するため、サーバー負荷が増大してタイムラグやエラーが発生する恐れが極めて高い
SMS(ショートメール)送信の場合
SMSは電話と同じ回線交換方式ですが、音声回線でテキストメッセージを送るのではなく、信号線およびシグナリングチャネルを利用する通信手段です。データ量が軽い信号線(シグナリングチャネル)のみでサービスが提供されていることから、一般的に電話よりも災害に強いと言われています。
(参考)SMS送信の仕組み 災害に強い回線交換
SMS送信する利点は次のようなことが挙げられます。
- 着信音が鳴るため見てもらえる確率が高い
- メールと比べて着信拒否での不達は少なく、迷惑メールになる割合も低い
- 電話の信号線を使うSMSは災害に強い通信網である(東日本大震災・能登半島地震の際もSMSは問題なく繋がりました)
- 契約プランや格安SIMに変えても、ナンバーポータビリティで携帯の電話番号を変更する人は少ない
- 一斉送信後にSMSが端末まで届いたか否かの到達確認ができる(圏外・電源切れ等のエラー理由もわかります)
「安否確認プライム」は、SMS送信を主体とした安否確認サービスです。
SMSを活用しているため、到達率・開封率が高く専用アプリも必要ありません。携帯電話番号だけで迅速に安否確認や連絡/通知をおこなえます(Eメールも併用可能)。
能登半島地震では、他社安否確認サービスを導入しているにも関わらず、うまく対応できなかった企業もありました。それらの問題点は「安否確認メールが迷惑メールフォルダーに入っていたため確認ができなかった」「フリーメール(GmailやYahooメール)の場合、安否確認のメールが数時間遅れて届いた」といったものでした。
これらの事例より、安否確認はSMSを利用したシステムをお勧めします。
安否確認システムの導入を検討されている企業様の参考になりましたら幸いです。